ホームページのセキュリティ対策と管理費用の見直し方|何にいくら払っているか
ホームページの管理費・保守費は、毎月の金額が小さく見えるぶん、気づかないうちに大きな固定費になりがちです。一方で、PHPの脆弱性のニュースのように、安全のための更新を怠ると、思わぬ被害につながることもあります。
この記事では、「何にいくら払っているのか」を整理する方法と、セキュリティ対策として最低限必要なこと、保守契約で確認したい質問をまとめます。ニュースの全体像は【2026年10月】PHPの重大な脆弱性とは?をご覧ください。
まず、費用の内訳を書き出してみましょう
まずは、請求書やクレジットカードの明細を見ながら、ホームページにかかっているお金を書き出してみましょう。
| 費用の項目 | 支払いのしかたの例 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| ドメイン(ホームページのアドレス) | 年1回 | どこで契約しているか、更新日はいつか、契約者は誰の名義か |
| サーバー | 月払い・年払い | どこで契約しているか、プランは今の使い方に合っているか |
| 制作会社の管理費・保守費 | 月払い | 何が含まれているか(更新作業、PHPやWordPressの更新、バックアップなど) |
| 更新作業の費用 | その都度 | 文章や写真の差し替えのたびに費用がかかっていないか |
| WordPressのテーマ・プラグインの利用料 | 年払いなど | まだ使っているか、更新されているか |
| メールの費用 | 月払い・年払い | ホームページのアドレスのメールを、使っているか |
「毎月払っているのに、何もしていない」という状態が見つかるかもしれません。反対に、「ほとんど払っていないが、誰も管理していない」という状態も、見つかることがあります。どちらも、見直しのきっかけになります。
セキュリティ対策として、最低限必要なこと
ホームページの安全のために、特別な機器や高い費用が必要なわけではありません。まずは、次の6つがきちんとできているかを確認しましょう。
- PHP・WordPress・テーマ・プラグインの更新:誰が、いつ行うかが決まっている
- バックアップ:どこに、どのくらいの頻度で保存されているか、戻せるかを確認している
- ログインの管理:管理画面・サーバー・ドメインのパスワードを使い回さない。やめた人のアカウントは削除する。二段階認証が使えるサービスでは設定する
- 不要なものを置かない:使っていないプラグイン・テーマ・古いサイト・テスト用のページを残さない
- 連絡先と責任の範囲:トラブルのとき、サーバー会社・制作会社・事業所の誰が何をするかが決まっている
- https(SSL):ホームページのアドレスが「https」で始まっている
PHPの更新は、1つめの「更新」に当たります。今回のように急ぎの更新が必要になったとき、「誰がやるのか」が決まっていないと、対応が遅れてしまいます。
保守契約で確認したい質問
制作会社や保守会社と保守契約を結んでいる場合は、次の点を確認しましょう。契約書やプランの説明に書かれていない場合は、問い合わせてみてください。
- PHPの更新は、保守費に含まれていますか。別料金ですか。
- WordPress本体・テーマ・プラグインの更新は、含まれていますか。
- バックアップは、いつ・どこに取っていますか。戻してもらえますか。
- 今回のPHPの脆弱性のような緊急の更新は、いつまでに、どのように行ってもらえますか。
- ホームページが攻撃を受けた可能性があるとき、調査や復旧は含まれていますか。別料金ですか。
- 解約するとき、ホームページのデータやドメイン・サーバーの管理は、どうなりますか。
「払いすぎ」にも「保守ゼロ」にも注意が必要です
管理費の見直しというと、「払いすぎを減らす」ことに目が行きがちですが、気をつけたいのは、その反対側です。保守費がゼロで、誰も更新していない状態のほうが危険です。
- 払いすぎのサイン:毎月の管理費を払っているが、何が行われているか説明できない。文章や写真を変えるたびに別の費用がかかる。
- 保守が足りないサイン:誰が更新しているか分からない。PHPやWordPressのバージョンを確認したことがない。バックアップがあるか分からない。
大切なのは、金額の大小ではなく、「必要な更新を、誰かがきちんと行っている状態」です。
見直しの選択肢
見直しの方向は、大きく3つあります。
- 今のまま続けて、契約の中身だけを整理する:何に払っているかを明確にし、足りないものを足して、いらないものを減らします。
- 保守のプランや、頼む相手を見直す:PHPやWordPressの更新を含むプランに変更する、頼む相手を替える、などです。
- ホームページの作りを見直す(乗り換える):事業所の紹介が中心で、更新が少ないなら、PHPを使わない静的なホームページにして、保守の手間と費用を減らせる場合があります。
3つめの乗り換えが向く場合・向かない場合は、PHPを使わないホームページとは?と、WordPressから静的HTMLへ移行するメリット・デメリットで説明しています。更新を続ける方法も含めた比較は、PHPホームページの更新・乗り換え方法を比較をご覧ください。
費用の比較の例
福祉ITパートナーの「ホームページ維持費削減・乗り換えプラン」の料金例では、管理費が月額9,900円の場合、1年で118,800円、3年で356,400円になります。乗り換えプランは49,500円〜(サーバー・ドメインなど公開環境の実費は別)で、福祉ITパートナーへの月額の管理費は必須ではありません。この例では、約5か月分の管理費で乗り換えられる計算です。ただし、現在の契約内容・サイトの構成によって異なります。PHPで動く問い合わせフォームや会員機能、予約システムなどがある場合は、49,500円で一律に移行できるわけではなく、個別のお見積りになります。
「必ず安くなる」というお約束ではありません。まずは、請求書を見ながら費用の内訳を書き出してみましょう。診断では、今の管理費の中身を一緒に整理して、乗り換えたほうがよいか、そのままがよいかを正直にお伝えします。
サーバーとドメインの選び方は、レンタルサーバー・ドメイン比較&契約サポートも参考にしてください。
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